まだA君が学校に上がる前、週末にはよくお父様やお母様と山にハイキングに行ったそうです。もっと小さいよちよち歩きの頃から、毎晩絵本を読んでもらうのが好きでした。そして、電気を消したあとは寝床の中でお話をしてもらうのでした。忙しいけれど、そのような時間を大切にされるご両親の元で、A君はスクスクと育っていきました。

 

けれども、こっぴどく叱られることもありました。A君の家の中での仕事である手伝いを忘れてゲームに夢中になっていたときには、お父さんに即、ゲーム機を捨てられてしまいました。風邪気味な日、スイミングの皆勤賞を取るために、学校の体育の授業を見学したときには、お母さんに「スイミングには行かなくていい!」といわれました。初めてのスイミング欠席で、皆勤賞はパーになりました。

 

このように、愛情と厳しさをご両親からいっぱいもらって、A君はスクスクと育っていきました。

 

A君が算数のプリントを始めたのは、4歳の頃だったでしょうか?鉛筆の持ち方から教えてもらい、落書き帳いっぱいに好きな絵を描いていました。そんな中で、文字や数字や足し算はA君にとって興味深い“遊び”だったのです。

A君は幼稚園の頃、かけ算の九九を覚えました。(小さい子供にとっては、苦もなく、誰でもできることです。けれども、学校では、小学校2年生で学習することになっています。)

A君は、2年生の頃には割り算もできていました。それで、分数のプリントを始めました。小学校1年生の頃から、平行して、漢字、ローマ字、そして、算数では2位数3位数の足し算・引き算や、小数をやっています。A君は小学校3年生で、小学校で学習する分数の勉強をすべて終えて、中学校で学習する正の数・負の数に入ります。

 

学校よりも先にやっているので、学校の授業がよくわかります。それで、心にゆとりができます。A君の日々の自信にもつながっていきました。

 

A君にとっては、プリントは日課になっていました。毎朝もらうその日のプリントが楽しみでした。このようなプリント学習を毎日の日課として続けることで、A君には、自分で学んでいく力がついていきました。

中学校に入学してからは、A君のお父様もお母様も、A君の勉強に対してはほとんどA君に任せているそうです。

 

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